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リノベのハウツー

2021.11.18

リノベーションとは?リフォームとの違いやメリット・デメリット、費用など徹底解説

リノベーションとは?リフォームとの違いやメリット・デメリット、費用など徹底解説

最近人気のリノベーションですが、リフォームとはどのように違うのでしょうか。今回はリノベーションのメリット・デメリットを深掘りし、リノベーションとはどのようなものなのか、その魅力を探っていきます。また、スケジュールや費用感など気になるリノベーション事情も徹底解説。リノベ不動産が手がけた費用別事例も紹介していきます。

1. リノベーションとリフォームの違いとは?

リノベーションとは?リフォームとの違いやメリット・デメリット、費用など徹底解説

同じような場面で語られることの多い「リノベーション」「リフォーム」という2つの言葉。まずは、それぞれの定義や違いについて見ていきましょう。

リノベーションとは新たな付加価値をつける改修のこと

リノベーションとはただ建物を修復するのではなく、改修前に建物が持っていた機能以上の新たな付加価値を加えることを指します。

例えば、リビングに隣接する和室を一体化して広々としたLDKを作る、間取り変更によってウォークインクローゼット(WIC)や土間収納を設ける、といった具合です。いずれも中古物件の間取りを見直し、現代のライフスタイルにマッチする空間にアップデートしています。

リフォームとは元の機能を回復する改修のこと

対するリフォームとは、経年劣化や故障などで失われたり下がったりした機能性を回復するための改修と定義づけられます。+αするための改修がリノベーションだとすれば、リフォームはマイナスになったものを元の状態(ゼロ)に戻すための改修と言えるでしょう。
例えば、古くなった水回りの機器を最新のものに取り替える、汚れや傷が目立つ壁を貼り替えるといった改修が挙げられます。

実際には明確な定義がない2つの言葉の違い

リノベーションとリフォームの違いについて解説してきましたが、最近では混同して使われる場面も増えています。国の指針等で2つの言葉が明確に定義されているわけではないため、不動産会社・建設会社・メディアなどがそれぞれ自由に使い分けているのが実態なのです。

一般的な違いは「工事の範囲」と「住宅性能」

リノベーションとリフォームの違いは曖昧なこともありますが、「工事の範囲」と「住宅性能」における違いについては一般的な共通認識が見られます。

2つの言葉の例として挙げた内容を見てみると、リノベーションが住まい全体に関わる改修であるのに対し、リフォームはポイントを絞った改修であることがわかります。つまり、リノベーションは工事の範囲が広い比較的大規模な改修、リフォームは範囲の狭い比較的小規模な改修と考えられるのです。

住宅性能からみると、リノベーションは改修前以上に引き上げることを目的としているのに対し、リフォームは新築時の状態に近づくように改修することを目的としています。

2. リノベーションの5つのメリット

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リノベーションが人気なのは多くのメリットがあるからです。リノベーションの主なメリット5つについて詳しく見ていきましょう。

(1)自由度高く住まいをカスタマイズできる

新築マンションや分譲戸建てを購入する場合、最初から間取りが限定されていることがほとんどです。一方、リノベーションであれば、自身や家族のライフスタイルやライフステージに合わせて、間取りやデザインなどを自由度高くカスタマイズできます。

(2)選択肢が多く好立地な物件を見つけやすい

都心部や駅前の好立地はすでに多くの建物が建ち並んでおり、新築物件が売りに出されることは少ないのが実情です。中古なら好立地な物件でも見つけやすい上、流通する物件数も多いので選択肢も広がります。

また、リノベーションを前提にしていれば、内装や室内の設備が多少老朽化していても気にする必要がありません。そのまま住むのが難しい物件も選択肢に入ってくるため、ますます幅広く検討することができるのです。

(3)新築よりもリーズナブル

一般的に、住宅は新築して初めて鍵を開けた瞬間から価値が下がっていくと言われます。同じような立地・面積であっても、新築より中古物件のほうがリーズナブル。近年は都心部を中心に新築マンションの価格が高騰しており、少しでも費用を抑えながら理想の住まいを手に入れたいという方にもリノベーションはおすすめです。

(4)資産価値を高められる

(3)でも触れたとおり、住宅は築年数を経るごとに価値が下がっていくもの。ただ、中古物件をリノベーションすれば付加価値がプラスされるため、築古物件でも資産価値を高めることができます。将来売却を検討する場合でも、今のうちにリノベーションしておくのは有効と言えるでしょう。

(5)細かな部分までこだわれる

リノベーションでは、床・壁・天井の素材や水回りの設備など一から考えることができます。床材は無垢フローリングにしたい、壁は漆喰で仕上げたい、システムキッチンではなくオーダーキッチンにしたい、といった細かな希望も実現できるのがリノベーションの醍醐味です。細かな部分までこだわれるからこそ、長く大切に住み続けたいという愛着も湧くことでしょう。

3. リノベーションの3つのデメリット

リノベーションとは?リフォームとの違いやメリット・デメリット、費用など徹底解説

メリットの多いリノベーションですが、当然ながらデメリットもあります。リノベーションを検討するにあたっては、これから挙げる5つのデメリットもしっかり理解しておきましょう。

(1)築古物件は思わぬ出費の可能性がある

リノベーションは新築に比べてリーズナブルと紹介しましたが、築古物件をリノベーションする場合には思わぬ出費が発生するリスクがあります。

物件を事前に内覧すれば、内装や水回りの表面的な老朽化は判断できます。しかし、いざリノベーションをするために解体をしてみると、配管や床下・天井裏など「見えない設備」が老朽化している場合があるのです。耐震性や耐久性に影響があるような問題だと、追加費用をかけてでも改修しなければなりません。購入前に確認できる内容には限りがあるため、想定外も織り込んだ上で物件を選ぶ必要があります。

(2)建物構造は変えられない

中古マンションをリノベーションする場合、手を加えられるのは自室内のみです。建物構造や躯体は原則変えられません。

マンションの建物構造には、柱と梁で建物を支える「ラーメン構造」と壁で建物を支える「壁式構造」があります。ラーメン構造は比較的自由に壁を取り払うことができるため、間取り変更がしやすい構造と言われます。一方の壁式構造は壁を取り払うのが難しく、間取りに制約が生じるのがデメリット。
間取り変更を含むリノベーションを目的として物件を購入したものの、壁式構造だったために思い描いていたプランを実現できない、という事態もあり得るのです。物件を検討する際には、表面的な部分だけでなく建物構造にも目を向けるようにしましょう。

(3)入居までの時間がかかる

リノベーション工事は、物件を購入してからでないとスタートできません。リノベーションの工事期間を踏まえると、購入してから入居まで2〜3ヶ月程度はかかると考えておいたほうがいいでしょう。物件を購入するとローン支払いがスタートしてしまうため、工事期間中は旧居・新居両方の費用がかかります。(ワンストップ型の不動産+リノベーション一体型ローンの場合はこの限りではありません)

4. リノベーションの流れと必要な期間の目安

実際にリノベーションするとなったら、どのような流れで進めていくのでしょうか。必要な期間の目安と合わせて解説していきましょう。

物件選びから始まるリノベーションの流れ

リノベーションの流れは大きく「物件購入」「ローンの借入」「工事」の3段階で進んでいきます。さらに詳しく分解してみると、次のようなステップが一般的です。

 1. 物件を探す
 2. 物件を購入し引き渡しを受ける
 3. ローンの事前審査を受ける
 4. ローンを借り入れる
 5. リノベーションプランを立てる
 6. 見積金額を確認する
 7. 解体工事を開始する
 8. リノベーション工事を開始する
 9. 工事中の中間確認
 10. 最終確認
 11. 引き渡し

リノベーションというと工事期間がかかるイメージが強いかもしれませんが、実際には物件探し〜リノベーションプランの企画に至るまでもそれなりの時間を要します。

リノベーションに要する平均期間は3〜4ヶ月

上記のステップ1〜11まで通しで考えると、リノベーションに要する期間はおおむね3〜4ヶ月。具体的にはステップ1〜6までで5週間程度、ステップ7〜11までで8週間程度かかります。

希望の物件がなかなか見つからなければステップ1に時間がかかりますし、解体時に問題が発生したり工事の内容が複雑だったりすれば、ステップ7や8に時間を要することになります。3〜4ヶ月が一般的といっても、状況に応じてそれ以上の工期がかかることもあるのです。

参考記事:リノベーションの進め方と基本スケジュール

5. 気になるリノベーション費用やローンのあれこれ

リノベーションとは?リフォームとの違いやメリット・デメリット、費用など徹底解説

リノベーションをしたいと思ったとき、多くの方が気になるであろう費用やローンについても詳しく解説していきます。

リノベーション費用の内訳

リノベーション全体で見ると物件購入費用や引越し費用などもかかってきますが、ここではリノベーションそのものにかかる費用の内訳を見ていきます。リノベーション費用は大きく次の4つに分けられます。

 ・資材や建材のコスト
 ・デザインや設計にかかるコスト
 ・職人や技術者の工賃
 ・それ以外の諸費用

特に1つ目の資材や建材のコスト、2つ目のデザインや設計にかかるコストだけで全体の5〜6割を占めます。リノベーション費用を節約するには、使用する素材や設計内容を見直したりするのが効果的と言えるでしょう。

リノベーション費用を抑える方法

こうしたリノベーション費用を少しでも安く抑えるためには、次のような方法を検討するのがおすすめです。

 ・叶えたい暮らしを明確にする
 ・CD(コストダウン)ではなくVE(バリューエンジニアリング)に精通した業者に相談する
 ・叶えたい暮らしを実現する空間を決める
 ・工事の手間がかかる水回りは既存を活かすかすことを優先する
 ・既存の間取りで変更しなくても良い場所は最大限生かす
 ・叶えたいことに優先度をつけ、優先度が低い箇所は素材等を見直す(VE)
 ・キッチン・浴室・建具などはなるべく既製品を使う

何よりも大切なのは「優先度をつけること」です。こだわればこだわるほど費用は高くなるため、常に予算とこだわりのバランスを意識しながら計画を立てるようにしましょう。

参考記事:リノベーション費用を抑えたいなら理想と優先順位を明確に!

リノベーションに使えるローンとは?

リノベーションに使えるローンとしては「リフォームローン」があります。リノベーションのデメリットの章でお伝えしたとおり、リフォームローンは無担保で借りやすい分、借入可能金額が少なく金利が高め。合わせて物件購入のローンを組む必要があるため、月々の返済金額は高くなりがちです。

ローンの返済負担を減らしたいという方には、中古物件の購入+リノベーション費用を一括で融資する「一体型ローン」がおすすめ。一体型ローンは物件を担保にする住宅ローンと同じく金利が低めなので、月々の返済額を抑えることができるのです。

参考記事:リノベーションやリフォームで使える一体型ローンとは?

6. リノベーションの費用別事例3選

リノベーションの費用について見てきたところで、実際の事例を3つ紹介していきます。かかった費用と内容のバランスに注目してチェックしてみてください。

1350万円の事例:フルリノベーションでこだわりを実現

リノベーションとは?リフォームとの違いやメリット・デメリット、費用など徹底解説

建物構造以外の部分を一旦全て解体した上で、新たに作り直すフルリノベーション。費用は高くなりますが、あらゆる箇所にこだわりたいという方におすすめです。

こちらの部屋は将来の売却も視野に入れつつ、シンプルでこだわりの詰まった空間に仕上げています。例えば、浴室は一般的なシステムバスではなく、一目惚れしたバスタブを設置できる在来工法をチョイス。シンプルであることを第一に考え、備え付け家具やキッチン設備にもとことんこだわりました。
 

事例:vol.23【リノベ|インタビュー】ひと続きの土間とリビング、こだわりを集めたシンプルな家

850万円の事例:コストとこだわりのバランスがいい一部既存残し

リノベーションとは?リフォームとの違いやメリット・デメリット、費用など徹底解説

住まい作りにこだわりたいけれど予算は限られている、という方におすすめなのが一部既存残しリノベーション。こちらの事例では寝室のみ既存残しとすることで、フルリノベーションと比較して費用を抑えることに成功しています。

写真で正面に見える壁は、OSBボードという下地材で仕上げたもの。DIYによって完成する作りになっており、費用を抑えつつこだわりを実現する工夫として参考になります。


事例:vol.24【リノベ|インタビュー】グリーンが映える、木とモルタルとアイアンの家。アパレルな二人のオシャレDIY。

300万円の事例:リフォーム済物件を部分リノベーション

リノベーションとは?リフォームとの違いやメリット・デメリット、費用など徹底解説

中古マンションを探していると「リフォーム済」という物件をよく見かけます。不動産会社がリフォームにかけた費用を価格に上乗せしていることが多いリフォーム済物件は、リノベーション向きではないと言われます。

しかし、こうした物件は最低限の機能更新が図られているため、余計な改修費用がかからないというメリットも。こちらの部屋は、無垢フローリングや家具といった部分にとことんこだわりつつ、約300万円という低コストを実現しました。


事例:vol.44【リノベ|インタビュー】インテリア好き必見!プチリノベで実現「家具が主役の家づくり」

まとめ

自由度高くリーズナブルに理想の住まいを実現できるリノベーション。こだわりの住まいを手に入れるためには、リノベーションとはどのようなものを正しく理解した上で、予算と相談しながら自身に合ったリノベーションプランを考えることが大切です。リノベーションの検討にあたっては専門知識が必要となるため、まずはプロのリノベーション会社に相談してみてはいかがでしょうか。

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